Music fingerprint

Music,web Jun 21, 2008

全く同じアルバムの同じ曲でもユーザーによってアーティスト名や曲名表記が微妙に異なってる。例えば、Tommy february⁶Tommy february6 等と表記したりと。(この場合は残念ながら間違った表記の方が圧倒的多数。。。) Last.fm ではそれらが別々のアーティストと認識されて、ランキングや、このアーティストを聴いてればこれらのアーティストもお勧めというようなデータが正しく生成されないという事になる。

音楽データのアーティスト名やタイトルが正しくないのは、iTunes 等のメディアライブラリー/プレイヤーソフトが利用する CDDB の情報が間違ってる事に起因する。僕は iTunes を使ってるので CDDB は自動的に Gracenote だが、そのままで正しい事はまず無い。大文字小文字の表記方が統一されてないのは当たり前、featuring artist の表記もバラバラ。Latin文字系だけど英語圏じゃないアーティスト名やタイトルはアクセント記号が付いた文字が多いけど、それらが勝手に普通のアルファベットに直されてたりして間違ってるのはもうダサすぎる。Iceland とか特に。

データベースの更新を多数決によって確定する MusicBrainz のデータを使うと、基本的にそのアーティストのファンが納得するアーティスト/タイトル表記になる。自分が持ってる音楽データのタイトルが間違ってるかどうかをどうやって判断するか。ここでようやく出てくるのが表題の fingerprint。AAC でも mp3 でも wave でもビットレートやコーデックに関係なく、同じ曲からはいつでも同じ fingerprint が計算によって生成される。人間が指紋だけである程度特定されるのと同じように、音楽も Music fingerprint (指紋)だけで識別できると言う訳だ。

しかし、指紋と紐付けされた個人情報が無ければそれが誰の指紋かまでたどれないのは音楽も同様。MusicBrainz が fingerprint とその音楽情報を結びつけてるデータも持っており、それを tagger と呼ばれるソフトから利用する。tagger を使うと、自分の音楽ライブラリーのすべての曲に fingerprint を生成し、そこから MusicBrainz db で曲を特定して、自分のライブラリーのアーティスト名やアルバム名、曲タイトルなどを修正してくれる。tagger は何種類かあるが、僕は Jaikoz という有料のソフトを Mac で使ってる。Apple lossless でも AAC でも、iTunes が扱えるフォーマットは Jaikoz でも扱えてる。

新しくリリースされた曲やマイナーな曲等、世の中で誰も fingerprint を生成した事の無い場合がある。その場合は、Analyze して MusicIP server に fingerprint を登録する作業が必要。Jaikoz もオプションでこれに対応してるが、MacOS X のコマンドラインから利用出来る genpuid を使ってる。genpuid も Apple lossless 等の iTunes が扱うコーデックは全部扱える。新しい fingerprint は analyze してから1日くらい経たないと利用可能にならないが、利用可能になると Jaikoz で fingerprint が見えるようになる。MusicIP server に登録されたばかりの fingerprint は、MusicBrainz 内ではまだその fingerprint とタイトル情報とが紐付けされてないはず。この場合は Jaikoz から紐付け情報を自分で登録すると他の人もそれを利用できる。

genpuid の使用例。m3lib はキャッシュで、どんな名前でもどこに置いても良い。

/Applications/MusicIP/genpuid \
 -logex \
 -m3lib=/Volumes/iTunes/cache.m3lib \
 -xml \
 -r \
 /Volumes/iTunes/iTunes\ Music/Kate\ Voegele/ > kate_voegele.xml

Music fingerprint の種類は MusicBrainz が利用する MusicIP 以外にも Last.fm 独自のとか他にもいくつかある。Last.fm 独自の fingerprint が具体的にどう使われるのかよく理解してないが、将来的にはユーザーの tag が間違ってても、scrobble されるときには正しい tag に修正してくれるという方向になるはず。。

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Aimee Mann live in Dallas

Music Jun 19, 2008

6/18 @ House of Blues

Aimee Mann。ぱっと見若く見えるのでいつも驚く。ずっと30半ば位かなと思ってた。実は1960 生まれで今年48。今回の、シャツの上にTシャツを着る着こなしからして若いし、肌が若々しい! 2列目から見てたけど、ほんとに。

音楽と関係ないしかも女性に失礼な歳の話から始めてしまったけど、すごく良かったライブの話を。

House of Blues は1階はスタンディングのみで、2階は座席がある。今日は2階が満席で、1階はちょっと寂しいかなという、他のライブとは逆だった。落ち着いてじっくり聴きたい人が多かったようだ。

しかし今日の客はみんなで会場全体を暖かい雰囲気にしてた。拍手とか盛り上げ方がいい感じ。彼女は1曲目はちょっと固めだったが、会場の雰囲気に包まれたように、3曲目くらいから良い表情で歌ってた。そして彼女の芯が強いけど優しいヴォーカルが今度は客を包み込む。しみじみと感動がしみ込んでくる。

彼女は一人で弾き語りしそうな雰囲気だけど、バンドとツアー回ってる。キーボード2人、ドラム、ベース。バンドも良くて、盛り上がるとこも気持ちよい。ニューアルバムの @#%&*! Smilers ではアナログシンセが活躍してるけど、今回のライブでも活躍してた。

opening は David Ford。ループを使ってのパーフォーマンスもする。ループを使うと言えば KT Tunstall だけど、David Ford の方が使い方が自然でかっこ良かった。

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Death Cab for Cutie live in Dallas

Music Jun 18, 2008

6/17 @ Nokia Theatre

2006年の11月に Houston へ見に行った Plans の tour の時以来2回目の Death Cab。あの頃は彼らを知って間もなく、聴きまくってた頃。ちょうどいいタイミングでライブがあって、それでますます好きになったんだった。今回は5月に発売された Narrow Stairs を伴ってのツアー。

元はと言えば、Postal Service から Death Cab へ入ったので、Plans 系のスタジオワークに凝った音が好きだった。Plans のライブでロックバンドらしい彼らを見て、これこそ Death Cab なんだと発見してもっと好きになった。

Narrow Stairs は Plans からまた方向転換してロックバンドっぽいアルバム。ロックバンドっぽいという印象だけでスタジオアルバムなのにライブそのもののエネルギー感を期待してしまうせいか、Narrow Stairs 自体は中途半端な気がして最初はあまり好きになれなかった。しかし、聴けば聴くほどゆっくりといい感じにハマってきてる。

で、今日のライブ。期待しすぎてる感はあったけど、それでもその期待を上回るパフォーマンスを見せてくれた。気持ちの良い音。あるパートがとか Ben の vocal がではなくて、ほんとバンド全体の音が。Death Cab はライブバンドだ。

気合い入っててトークでもそのレベルのまましゃべる Ben。一方、Chris はお坊ちゃん的な外見の印象以上におっとりかわいらしく?ぼそぼそっと男の子みたいにしゃべる。その対比が可笑しい。Death Cab、バンドとしても、メンバーそれぞれも好きだなあ。

Rogue Wave が opening だった。

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Kate Voegele

Music Jun 15, 2008

live 見てからやっぱりかなり気になって、YouTube とか見てたらほんとすごい勢いでハマってしまった。CD を Amazon 以外で買う事はまず無いんだけど、待てないので近所の Target で買ってきた。

I Get It と Wish You Were の acoustic version がおまけでついてる、Target exclusive version だった。偶然にもこういう成り行きで買ったけど、Amazon で買わなくて良かった。あと、CD に入ってない Hallelujah を iTunes Store で get。それらをリピートで聴きまくってる。いやー、ほんと良い。

Michelle BranchThe CranberriesDolores O’Riordan 好きな人だと Kate Voegele も気に入るかもしれない。似てるって訳ではないんだが、なんとなくそんな気が、、、

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Natasha Bedingfield / The Veronicas / Kate Voegele live in Dallas

Music Jun 11, 2008

6/10 @ House of Blues

Kate Voegele:: 試聴した事があるくらいだが、そのときはそんなにピンとこなかった。今日パフォーマンスを見て良いかもと思った。彼女のステージに立つ姿とギターを弾いて歌う姿がかっこ良くて魅力を感じた。サバサバしてるのがまた良い。声も好き。CD 買ってみよう。

The Veronicas:: このオーストラリアの双子姉妹デュオはかなり好きなグループの一つ。Natasha の Opener が彼女らと知ったときは嬉しかった。2nd album の CD は US で発売してないのに (downloadのみ)、live を見れるとは思ってもみなかった。ギターロックサウンドだった 1st album から、2nd はガラッと変わってユーロビート系の pop になってしまって 2nd はあんまり聴いてない。ライブはほとんど 2nd から。会場全体としても、あまり Veronicas を知らないのか、盛り上がりもそれなりと言ったところ。

上の写真左が Jessica、右が Lisa。ギター弾くのは Jessica だけで、またしてもギター弾く姿がかっこ良かった。Jessica の方が Lisa より気合い入ってたし、輝いてた。Lisa には申し訳ないけど、客はほとんど Jessica の方を見てたに違いない。(えっ、僕だけ?) live としては気持ちよく楽しめた。

帰ってからもう一回 2nd album、Hook Me Up を聴いてるけど、やっぱりいまいち。1st はかなりお勧めなのに。

Natasha Bedingfield:: 何年か前に These Words のミュージックビデオで知った。足が生えたラジカセが歩くやつ。あれからハマって今に至る。最新アルバム、Pocketful of Sunshine がまたかなり良くて結構聴いてる。歌は決して下手ではないが、巧いから聴くというアーティストでもない。人が良さそうで、気持ちが伝わってくる歌い方が好き。

Natasha の live は途中でかなり集中力を削がれてしまった。standing の会場では後ろから人が前にちょこちょこ侵入してくるのはいつもの事だけど、かなり強引なお姉さんたちがいたのだ。普通は別に何も言わないけど、あまりにも強引で周り全部と対立。どんな live はなかなか100%集中して見れる事はまれだけど、今日のは事が収まった後もなかなか live に気持ち戻れなくて残念。。

割り込みお姉さん事件別にしても Natasha の live、良かったんだけど何かが物足りないような。。live DVD 見たときも同じように思ったけど、実際生でもやっぱりそうだったなあ。期待し過ぎかな、なんだろ。

ところで今日の客層は若かった。女子中高生が3割、女子大生3割というくらいか。親に連れられた中学生くらいの子たちの結構な数は Veronicas が終わると Natasha 見ないで帰ってった。

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