Exif の撮影時間情報に timezone の記録が無いのはかなりの欠点だと感じる。timezone を移動しながら写真を撮ると、後で写真を見た時に現状の Exif DateTime ではそこに記録されてる時間がほんとは何時なのか分からなくなる。
検索すると同じように考えてる人は見つかるが、そんなに大きな声にはなってないようだ。地理的にや DST で timezone を跨ぐ機会の多い日本以外の多くの国の人はもっと不満を持ってるかと思ったんだが。それとも何か良い方法があるのか?
一般ユーザーとしては、Exif の規格をまとめてる方々が僕が問題だと思ってるこの問題をどの程度認識してるか知る由も無いので、とにかくデジカメメーカー経由で Exif の規格拡張を要望してみようかと思う。
問題点
現在のExif2.2の規格では、日時の記録に於いてtimezoneの概念が無い
提案
Exif に、新な項目として世界標準時(UTC)と timezone を追加。例えば日本の 2008/5/10 午前8時なら、UTC 2008:5:9 23:00:00、 timezone +0900。現 Exif の DateTime は互換性維持のため、引き続き今までと同じように使う、または項目のみ維持。
以下は現在の Exif の日時記録で問題が起き、提案のExifの拡張でそれが解決できる具体例です。
- 問題例1
多くの国で Daylight Saving Time (DST、夏時間)が導入されています。切り替えのときには、カメラの DST on/off 設定を自分で切り替えます(Nikon)。その切り替えた前後1時間の範囲で撮った写真を PC に取り込み、Exif の DateTime でソートするとそれらの写真の順番は錯綜します。(アメリカの春の切り替えでは、2am に時計を1時間戻して 1am にするので、1amから2amが2回続く。仮に1:10amの写真があったとして、それが DST 切り替え前の1:10amか切り替え後の1:10amなのか判断付かない。) ユーザーが期待するソート結果は、物理的な時間の流れに沿ったものです
- 問題例2
北米やヨーロッパ等大陸を車や鉄道で移動していると、いつのまにか timezone が変ります。zone が変ったのが気付いたときにカメラのワールドタイムの zone 設定を切り替えますが、ここでもやはり上記問題例1と全く同様の問題が生じます。ユーザー側の使い方の問題が事態をさらに複雑にするのですが、後で一連の写真を見たときにどのタイミングでカメラの timezone 設定を切り替えたか判断付かず、Exif の DateTime の記録が正しいのかそれとも間違ってて実はずれたままなのか分からなくなる。
- 問題例3 (参考まで)
GPS logger の GPS 緯度経度情報を Exif の GPS 情報として記録するユーザーが増えてきています。GPS から送られてくる情報は主に、緯度、経度、GPS timeです。標準時 である GPS time と Exif の DateTime から緯度経度を後にPCのソフトでマッチングさせるのですが、Exif には標準時で時間が記録されてないため、timezone のオフセットを手動で設定しなければなりません。Exif だけの情報で標準時に於ける撮影時刻が分かれば、手間も間違いも大幅に減少します。