ADAM Audio A77X
メインのスピーカを15年程使ってたCelestion A Compactから3-way, 3-ampのADAM Audio A77Xに入れ替えた。PCのデスクトップ用に導入したADAM F7がかなり良かったので、メインのシステムでもADAMを試したくなった。
A77Xの構成:
- 7″ woofer: <400Hz, 100W PWM amp
- 7″ woofer: 400-3000Hz, 100W PWM amp
- X-ART tweeter: >3000Hz, 50W A/B amp
部屋は5m x 5m位で、スピーカーから耳まで2mちょっと、または4mの環境。用途は2ch HiFi。スタジオモニターとして使う訳ではない。スタンドはCelestionで使ってたAcoustic Reviveの安い方のスタンドを再利用。 A77X は横に長いので、1/3の面だけがスタンドに乗ってる感じ。ちょっとぶつかっただけで倒れるはずだが、スピーカー自体が重い事もあって何事も無ければ安定してる。(ここは地震が無い)
今までパッシブだったので、KENWOOD VRS-8100Nというフルデジタルアンプを使ってた。A77Xはアクティブなので、それもDAC+pre ampのEmotiva XDA-2に置き換え。A77XとXDA-2間はbalanced XLR接続。
A77Xの印象。まず、予想通りに低音がクリアに出てる。ベースの弦の振動感が音としてはっきり分かるのはすばらしい。(壁に近いのでlow shelfは1.5db下げてる。) 高域も解像度すばらしく良い。しかしちょっと引っかかったのが中域、特にボーカル域。どうも浮いてるというか、前に出過ぎのような。部屋とかセッティングが影響するところも大きいはずなので、これから多少いじって行こうと思う。50″ TVが真ん中にあるのが最悪か。あとアパートなのでこれ以上上げられないけど、もうちょいボリュームを上げた方が良くなりそうな感じ。
ところで、ベースとかギターみたいにアンプのドライバーで鳴らしてる音をマイクで拾ったのをまたスピーカーで再生してるのはなんか面白いなといつも思う。特に今までMarshallのアンプとかのドライバーとして結構使われてるCelestionのスピーカー使ってたから、Celestionのドライバーから出てきた音の録音をまたCelestionで再生してるみたいな。ギター/ベースアンプはそれだけで楽器みたいなもんだけど。
A77XとF7の比較。F7がかなり健闘しているというのをA77X暫く聞いて再確認した。中高域は。しかし低域の質の差が全体の雰囲気に大きく影響与えるのは事実で、A77Xがその点勝ってる。F7はスピーカーから80cm位の距離の超ニアフィールドで使ってるので環境が全く違うが、F7から出てくる音はかなり気に入っていて、引き続き夜とかはF7で音楽楽しんでる。試してないが、F7をA77Xのちょい広いフィールドのセッティングで聞くと、もしかしたら中域での同じようなしっくりこない印象が出てくるのかも。(逆にA77XをF7のように超ニアフィールドで使うのはサイズ的にと並びが横でドライバー間が離れすぎてるので無理。)
アクティブ(パワード)のスタジオモニターをピュア/Hifi用途に使う事でだが、これはかなりお勧め。家庭向けじゃなくて業務向けなので作りが質実剛健という感じで無駄が無い。高級オーディオにありがちなオカルト的な要素が無い。アンプで悩む必要も無い。シンプルに音が良い。まあ、今みたいにチップの設計とは縁の無かった学生時代は、99.9%より99.999%?の銅のケーブルの方が音が良いみたいな要素に騙されてた事もあった。
F7の好印象からA77Xへの期待が大き過ぎて、多少あれってところもあるにはあるけど、Celestion からのアップグレードとしては満足。まだ1ヶ月くらい先までは返品可能だけど、それの可能性も無さそうだ。まずセッティングを改善しないと。。